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2012/01/30 09:36
私は背が高かった。しかし痩せっぽちで、ひょろひょろ。
こんな私でも入学当初は部活の勧誘が続いた。ラグビー部だった。
ラグビーなんてスポーツを知らなかった私は困った。
中学の時サッカー部に入りたかったが、残念ながら熊本の山奥の学校にはサッカー部がなかった。
後の日本代表ディフェンダーの「巻 誠一郎」の出身高校(大津高校)がある街だったのに、当時熊本県ではサッカーはマイナーだった。
私は剣道部に入ろうと思っていたが、ずいぶんとラグビー部の先輩には付きまとわれた。
「入れよ」「面白いぞ」食堂や風呂場は勿論のこと、寮の部屋にまでやってきた。
「お前みたいな背が高いのが欲しいんだ」
「でも私は体が弱い・・・」
「体なんかラグビーをやっていれば、強くなるんだよ」
風呂の洗い場で隣に座られて、勧誘され続けたのには本当に参った。
しつこい勧誘に引きずられて、山部典明が入部した。
そのままラグビーにかかわり合って、就職先の東京ガスでもラグビー部に入り、部長にまでなっていた。
私はなんとか振り切って剣道部に入った。
2年生になって、私は若葉棟の室長になった。
私以外は1年生。私はつまり、指導員みたいなものだ。
そこで、同室になった1年生の3人のうち2人を剣道部に入れたことが有った。上級生の、それも部屋長の命令なものだから、仕方なく入部したのだろう。
3か月で「相談があります」と本村君が言っていた。
聞くと「部を辞めたい」とのこと。
「剣道部を辞めてラグビー部に入りたい」と言いだした。
正直、困った。
当時のキャプテン、坂本金二に怒られるんじゃないかと冷や冷やだった。
とても私からは言えなかったので、坂本さんの部屋を教えた。
『自分で坂本さんに言って来い』ちょっと、冷たかったかな・・・。
坂本さんは怒らなかった。
「ただ辞めるというのではなく、他の部に入りたいというなら、良いよ」とラグビー部の主将につないでくれた。
私は坂本金二の大人の対応に驚いた。
『そうなんだ、中学生とは違うんだ。私も大人の対応が出来るようになりたい』と思った。
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